1. 帰化植物アカキナノキ,サンタクルス島高地に侵入
  2. ロスヘメロス陥没孔周辺のスカレシア林の変遷

A: プンツド/30年間の植生変化、帰化植物アカキナノキの侵入
1 ) No.774

1970 年。アカキナノキの侵入以前
2 ) No.775

1991 年。アカキナノキ、わずかに侵入が認められる。
3 ) No.1363

2001 年。アカキナノキの群落となった。

B: メディアルナ /30 年間の変化、帰化植物アカキナノキの侵入と駆除
1 ) No.584

1978 年。アカキナノキの侵入以前
2 ) No.585

1995 年。アカキナノキの侵入が見られる。
3 ) No.586

1998 年。アカキナノキは高木に成長している。
4 ) NO.588

2001 年。ガラパゴス国立公園管理事務所とダーウィン研究所によって 1999 年アカキナノキ駆除のあとの状態。

   大陸と繋がったことのない海洋島では、元来、樹木の種数が少なく、外来樹種の侵入を受け入れやすい。ガラパゴスの木本性帰化植物にアカキナノキがある。本種はアンデス地方の原産で、マラリアの薬ストリキニーネの原料植物である。
   サンタクルス島の初期の入植者が、ガラパゴスの自然条件を知らず、マラリアを恐れて、本種を持ち込んだと言われている。この植物は風散布性の種子を作る。 1970 年代、高地の草原地帯にはアカキナノキは 1 本も無かった。 1980 年代に種子が飛散し始め、 1990 年代に高地一帯に広まった。 2005 年時点では、アカキナノキの帰化はまだサンタクルス島だけに止まっている。

  • 写真 A : かつての草原地帯では, 1990 年代初期にアカキナノキが目立ち始め,2000 年頃にはアカキナノキの群落に変わってしまった。
  • 写真 B :ミコニア群落に覆われていたメディナルナ丘では, 1990 年代半ばからアカキナノキが目立ち始めた。ダーウィン研究所と国立公園管理事務所は、1999 年にメディアルナ山のミコニア群落からアカキナノキを駆除した。

A : ロスヘメロス陥没孔対岸のスカレシア林の変遷
No.74

1981 。エルニーニョ前の群落
No.75

1986 。エルニーニョ後 3 年目の再生群落
No.76

1987 。エルニーニョ後4年目の再生群落
NO.77

1991 。エルニーニョ後8年目の群落
NO.78

1995 。エルニーニョ後 12 年目の群落

B : 高度に発達しているスカレシア林
1 ) No.71

1981 年、高度に発達しているスカレシア林の外観
2 ) No.72

1981 年、林内
3 ) No.80

1986 年, 1983 年一斉枯死後の再生群落

 キク科スカレシア属はガラパゴスの固有属である。 15 種はすべて木本植物で、低木は 12 種,高木 3 種。ペデュンクラータ種は最大の高木種で、幹直径 25 センチ、樹高 12 メートルに達する。本種は,群島東部〜中央部の島,サンクリストバル,フロレアナ,サンタクルス,サンチャゴに分布し,山地中腹の湿潤立地に森林を形成していた。その密林は,極端な乾燥や極端な多雨が引き金になって一斉に枯死する事が知られていた。
  サンタクルス島中腹の湿潤な肥沃地にも密林を形成していた。その多くは,農地や居住地に変えられていたが,ロスヘメロス地区には自然林が残されていた。そこでは、 1982-83 年のエルニーニョのとき、スカレシア林の一斉枯死が起こり,すぐ翌年から一斉に再生が始まった。


  • 写真 A は、一斉枯死まえの 1981 年の成熟したスカレシア林、一斉枯死 3 年後の再生が始まった群落、再生後 12 年までの画像である。  
  • 写真 B は,一斉枯死まえの 1981 年の成熟したスカレシア林の外観と林内,および一斉枯死 3 年後の再生が始まった群落である。