キク科スカレシア属はガラパゴスの固有属である。 15 種はすべて木本植物で、低木は 12 種,高木 3 種。ペデュンクラータ種は最大の高木種で、幹直径 25 センチ、樹高 12 メートルに達する。本種は,群島東部〜中央部の島,サンクリストバル,フロレアナ,サンタクルス,サンチャゴに分布し,山地中腹の湿潤立地に森林を形成していた。その密林は,極端な乾燥や極端な多雨が引き金になって一斉に枯死する事が知られていた。
サンタクルス島中腹の湿潤な肥沃地にも密林を形成していた。その多くは,農地や居住地に変えられていたが,ロスヘメロス地区には自然林が残されていた。そこでは、 1982-83 年のエルニーニョのとき、スカレシア林の一斉枯死が起こり,すぐ翌年から一斉に再生が始まった。 |