ガラパゴス諸島は南アメリカのエクアドル国に帰属する。正式名称はコロン群島。大陸から西に約 1000 キロ離れた東太平洋のほぼ赤道下に位置する火山起原の群島である。

   島々はナスカプレートにあるホットスポット(マグマの定点吹き出し口)上に作られた火山島で、東経 89 度 16 分〜92 度 01 分、南緯 1 度 36 分〜北緯 1 度 40 分の洋上(東西約 260 キロ、南北約 200 キロ)にある。プレートは東南東方向に年5センチの速度で移動しているので、東に位置する島は古く、東端のサンクリストバル島と南東端のエスパニョラ島は 500〜600 万年、西に位置するフェルナンディナ島やイサベラ島は若く6〜30 万年、いまもしばしば噴火する。最高海抜はイサベラ島ウォルフ火山の 1707 メートル。

ガラパゴス諸島衛星写真地図 ガラパゴス諸島地勢3Dイメージ

■海流

   ガラパゴスは3つの海流の影響をうけている。
   南米大陸にそって北に流れる冷たいペルー海流(フンボルト海流)は赤道近くで流れを西に転じ南赤道海流となってガラパゴス諸島を西に流れる。北からは暖かいパナマ海流が流れ込む。また海の深層をクロムウエル海流が西から流れてきて、島に突き当たって湧昇流となり、低層の栄養塩分を表層に運び上げる。

■気候

   東太平洋の赤道圏は南東貿易風帯にあたる。貿易風は1月〜4月に弱まり、南赤道海流も南寄りに流れるので、ガラパゴスでは気温があがり暖期(雨期)となる。6月には貿易風が強くなり、冷たい南赤道海流が群島全体を包むようになるので、気温は下がってガルア期(雲霧期)となり、低地では雨は降らず高地は雲霧に包み込まれる。このようにガラパゴスの季節は二季で、群島ほぼ中央のサンタクルス島南岸では年間雨量は 512 ミリ、最暖月は 3月で平均気温は 29.1 度、最寒月は 9 月で気温は 23.1 度、年平均気温は 25.4 度。冷たい南赤道海流の影響で、赤道圏にありながら乾燥した亜熱帯の気候である。

■気象

   5〜6年に一度という頻度で、エルニーニョと呼ばれる異常気象が訪れる。南米大陸の沿岸海域や赤道海域では、海水の温度が高くなり、気温は上がり降水量も増える。ガラパゴスはエルニーニョ現象のただ中に位置する。 1982-83 年のエルニーニョでは、通常年と比べて最盛期には、海水位は 40 センチ高く、表層海水温は4 度高く、気温は3度高く、月間降水量は 10 倍、年間降水量は8倍に達した。反対にラニーニャと呼ばれる年には、海水温と気温は低く、降水量も少なくなる。